会長訪問

人を育てることに重きを置き今この瞬間を大切に行動する

自由な発想で歴史を学ぶ

会長の趣味を教えてください。

　若い頃は仕事ばかりで休むこともできませんでしたが、本は好きでした。社長職を退いた現在、これからは好きな歴史書を読もうと思っています。
　高校生の頃の担任が世界史の先生で、文献を調べるなど自由に研究する授業があり、歴史の面白さを教えてもらいました。強く影響を受け、そちらの道に進みたいと考えたこともあります。そんな多感な頃を振り返り、いろいろな役職を引退したら、自分で少しずつ歴史を勉強しようと思っています。テーマとしては、指導者について一番興味がありますね。例えば、もしも織田信長が青森に生まれていたらどうなっていただろうと考えると、いろいろ想像が膨らんでいきます。

健康のために何かされていることはありますか。

　ゴルフに行ったとき、ホールからホールへの移動以外は歩くようにしています。そうすると毎回１万３０００歩から１万４０００歩くらい歩くことができるんですよ。ゴルフは始めた時期が遅く、最初は仕事のお付き合いでしたがやってみると面白く、今はゴルフ仲間と一緒に楽しんでいます。

今の瞬間を大事に

会長の座右の銘は何ですか。

　岡山県出身の彫刻家、平櫛田中の「いまやらねばいつできる　わしがやらねばだれがやる」という言葉です。私自身がどちらかというと理屈っぽくなかなか第一歩が踏み出せないので、今の瞬間に行動することが大事と、自分を戒める意味でこの言葉を大切にしています。
　当社は水廻りを主に住宅設備機器や建材などの販売を行っています。会社ではこれまで、人を育てることを大切にしてきたつもりです。給料の見える化を図ったり、資格制度を導入したり、人生設計ができるように制度を整え、論理的な営業手法なども社員に教えてきました。仮に他の会社に転職した場合にも責任ある仕事を任せてもらえるようになればと思っています。またある程度の年齢に達した社員には、定年後はどうするか考えておくようにいつも言ってきました。自分のために時間を使えるようになるのですから、そのためには現役の時から準備しておかなくてはと。
　人を育て報いるという発想を大切にしてきましたから、社内で育った人を事業所の責任者にも登用してきました。おかげさまで販売エリアも神戸から西日本に広がり、現在、事業所は13か所になっています。
　人脈を広げるという点では、神戸青年会議所で理事長を務めるなどの活動を通じていろいろな方と知り合い、仕事も増えました。その頃の人脈のおかげで、今があるのだと思っています。

では最後に、納税協会の会長としての課題と抱負をお願いします。

　健全な納税道義の高揚と適正な申告納税を推進していくという納税協会の本来の目的を達成するための、一助となるようにと思っています。
　青年部が行っている学校での租税教室なども意義のある活動です。また納税協会に入っている方は、税について正しく納めようという意識も高くなりますから、会員増強は大切な課題です。税金には国家を運営し富の再分配を行うという大きな役割があります。その税金を納める申告納税では、１年間の活動の結果を正しく報告し、正しく納めることが必要です。これを分かり合える人を増やすことが、大きな役割と思っています。
　また納税協会では役員同士で頻繁に会いますから、互いに理解し合ったり方向性を定めたりするのに役立ち、これはとても有意義なことだと思います。今はコロナ禍で思うようになりませんが、人と交わることを大切にしていきたいと思います。
　今後も尽力してまいりますので、よろしくお願いいたします。

本日はありがとうございました。