会長訪問

自分の持てるものを知り最大限生かし仕事に社会活動に力を注ぐ

地元に貢献する

休日はどのように過ごされているのですか。

　会社のビルの上階に自宅があり、屋上の庭にモミジやツバキなどの木を植えて手入れを楽しんでいます。どの枝をどれくらい切ればよいかは難しいので、最終的には専門家に剪定してもらいますが、日頃は自分で触っています。もともとは海が好きで小型船舶の免許も持っており、以前はよく船にも乗っていました。今は荒々しい波よりも、穏やかな山の緑に癒されるのが好きですね。おかげさまで自宅の屋上で毎日緑を見ることができ、気持ち良く過ごしています。
　私は西区南堀江のこの場所に、生まれた頃からずっと住んでいます。西区は商業中心の街ですが、今は住みたい街のランキング上位に入っているんですよ。特に堀江はおしゃれなお店も増えて人気が高まっています。

地域での活動もいろいろなさっているそうですね。

　西区には連合振興町会が14あり、私も高台地区の役員を務めています。毎年地蔵盆の時期には、各連合振興町会がそれぞれの地域の公園や学校の校庭などで盆踊りを行い、多くの人で賑わうんですよ。昔から住んでいる方たちのほか、新しいマンションも多く、子育て人口も増えてきましたからね。今年はコロナ禍で中止になり残念ですが、毎年盆踊りの準備にも皆さん集まってくださり、地域を盛り上げていこうという雰囲気が強いように思います。
　仕事も社会活動も、フットワークが良くなくてはできません。そのためにも足腰に気を付けなくてはと、数年前からスロージョギングを続けています。これは歩く速さでジョギングするもので、疲れないため続けやすく、歩くのとはまた違う運動効果が得られるものです。スロージョギングを始めてから、自分でも身体が軽くなったような気がします。

理想の家具を目指す

　当社は父の代から始まり家具の製造と販売を行っています。自分の空間を自分らしく演出し、毎日気に入った家具に包まれて過ごしたい――そんな方の暮らしを応援するインテリアショップを目指しています。一緒に歳を重ねていきたいと思えるような家具を理想とし、一点一点フルオーダーで作る吉野杉の家具も扱っています。今の時代に逆行するものかもしれませんが、木の香りと温もりを感じながら、大切に長く使っていただけたら嬉しいです。

会長の座右の銘を教えてください。

　「知足」という言葉です。偉いお坊さんがその話をされていてなるほどと思ったことがあり、それ以来、心に留めています。知足とは「自ら足りていることを知る」という意味で、他人を羨んだり自分にとって必要でないものを欲しがったりすることを戒めるものです。そしてまず自分の持っているものを知ることが大切であり、よく知ればそれを生かしていくことができるというのです。例えば、バスケットボールの選手で身長が低くても活躍されている方がいますが、それは自分の能力を知ったからできることなのです。この話を聞いて、気持ちがラクになりました。自分にできることの最大のことができればよい、それに向かって努力することが大切と思っています。

では最後に、納税協会の会長としての課題と抱負をお願いします。

　西納税協会では週に３回、税理士さんを招いて無料相談会を行っているほか、顧問弁護士さんに来ていただいて法律相談も行っています。
　エリアである大阪市西区は会社や店舗の多い地域ですが、近年は人口も増加し小中学生の数が増えています。青年部が行っている小学生を対象にした租税教室も、かなり広まってきたと思います。昨年は、西区に８校ある小学校の全校で実施し、６００名の生徒を対象に行うことができました。また、中学生には税についての作文を書いてもらっており、これも西区内の中学校３校の全校が参加しています。優秀な作文は、11月の納税表彰式で生徒に読んでもらっており、晴れやかな舞台になっているようです。今年は学校で時間を取っていただくのは難しいかもしれませんが、こうした活動は税の良き理解者を増やしていくものですから、今後も続けていきたいと思っています。

本日はありがとうございました。