会長訪問

道は必ずある――
「不可能はない」と信じて努力を積み重ねる

ゴルフを通して仲間が増えた

休日はどのように過ごしておられるのですか。

ゴルフに出かけることが多いですね。スコアにはこだわらず、とにかく楽しんでいます。仕事関係の方たちとのプレイがほとんどですが、休日のよい息抜きになっています。健康にも役立っているのではないでしょうか。それに何よりも、よい仲間がたくさんできたことが、ゴルフをやっていてよかったと思う点です。

お若い頃からずっと続けておられるのですね。

ゴルフは28歳のころから始めました。そのほか船舶の免許を取り、38フィートの船に乗っていた時期もあります。当時は淡路島や和歌山沖あたりまでよく出かけました。海釣りもしましたが、海上を走行するのが楽しかったですね。フライングブリッジ（キャビン上部の操船席）で風を受けながら海の上を走るのは、本当に気持ちのよいものです。
今は船には乗っていませんが、趣味といえるもので続いているのはドライブでしょうか。特にドイツ車は、高速道路などを運転しているときに路面をしっかりつかんでくれるのが感じられ、安定感があるのが気に入っています。

真面目な努力の積み重ねが信頼を築く

会長のモットーは何ですか。

いつも「不可能はない」と思っています。不可能に見えることでも、必ず道はある。何本か道はあるけれども方法が分からないだけです。不可能だと言ってしまったら何もできません。自分の能力だけでやろうとするから難しいのであって、知恵を借りてきたらよいのです。「どうしてもやるんだ」という気持ちさえ萎えることがなければ、不可能を可能にする方法は必ずあります。
また、知識だけではなく、それを実行していかなくては意味がありません。仕事の知識と行動が表裏一体となるよう、「言行合一」を大事にしています。

そうした信条が経営にも生かされているのですね。

真面目にコツコツとやっている、その積み重ねでしょう。
当社が製造・販売している鋼球は、摩擦の発生する部分に使われるもので、自転車、自動車、エアコン、掃除機などいろいろな製品に入っています。隠れた部分にあるため見えませんが、エンジンやモーターなどの性能にも関わるものです。ですから、精度も厳しく問われます。海外との競争に勝つにはコスト低減が欠かせませんが、品質は第一です。技術を磨き、万全の品質管理体制を整えるといった地道な努力の積み重ねで、信頼関係を築くことができたのだと思います。
当社は北海道に子会社と直営工場があります。子会社をつくることになったきっかけは、北海道のベアリングメーカーの社長と趣味の車が縁で知り合ったことです。その後、ビジネスの基盤ができ、固い信頼関係を築くことができたのも、誠意を尽くし責任を果たす日頃の行動を認めていただけたからでしょう。まさに信頼は積み重ねだと思います。

では最後に、納税協会の会長としての課題と抱負をお聞かせください。

会長のご指名をいただいて約１年、役員や会員の皆様に支えていただきながら職務に励んでおります。そうした中で必要を感じるのは、やはり会員増強と人事の若返りでしょうか。若い会員をもっと育てていかなくてはと思います。
若い方に参加していただくには、なぜ会員になるのかその意義を感じていただけるような機会を設けることが必要です。そこで、年に１回程度、一般の会員の皆様が集まっていただける催しを開くことができないかと考えています。会場設定や告知方法など課題もたくさんありますが、不可能を可能にするべく実現させたいと思っています。
魅力ある納税協会にしていくために、一生懸命尽力してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

本日はありがとうございました。