つねに謙虚な姿勢を忘れず
人と人とのつながりを大切にしていきたい

ゴルフを通して多くのことを学ぶ

会長の趣味を教えてください。

趣味といえばゴルフ一辺倒です。大学時代にゴルフの面白さを知って以来、とことんやらせてもらってきました。かなり練習した時期もあり、今も楽しくプレーをさせていただいています。
三木市とその周辺は、全国的にもゴルフ場が密集している地域で、日本一といわれる「廣野ゴルフ倶楽部」をはじめ25のゴルフ場があります。ゴルフは、プレーはもちろん、いろいろな方とお付き合いできるのが魅力です。
若い頃から、自分よりも年長で社会的に地位のある方とも一緒にコースを回る機会を多く得てきました。これは私にとって、いちばんの財産だと思っています。
ゴルフは老若男女を問わず一緒にプレーできますし、１日中ボールを追いかけながら行動を共にします。プレーの中で性格も表れてきますし、また次第に打ち解けあっていろいろお話できるようになるのも、ゴルフの大きな魅力だと思います。

ゴルフ場が多い三木市は、金物の町でもありますね。

三木市は日本で最初の金物の町といわれていますが、金物の町として特に栄えるようになったのは、豊臣秀吉の時代だといわれています。秀吉による三木城攻めの後、秀吉は町の復興に力を注ぎ、大工や鍛冶職人が各地から集まりました。復旧を終えた職人たちが他の地域へ大工道具を売りに行くようになったところ、優れた道具が評判を呼んだのだそうです。
その伝統を受け継ぎながら発展してきた三木市は、今も金物の製造と卸の両輪で動いている町です。特にノコギリ・ノミ・カンナ・コテ・小刀などを中心とする大工・左官・園芸道具などのシェアは大きく、全国に向けての出荷場であり、情報発信基地でもあります。また同時に、全国の金物が情報とともに一堂に集まる集積場にもなっており、新潟県・三条市の金物や堺の刃物も揃っています。
私はこの町の金物問屋に生まれ育ったので、地域の発展への思いは人一倍強いものがあります。三木金物の品質・サービスは日本一です。

付加価値の高さを求める

御社は全国にネットワークを広げながら地元の産業をけん引してこられたのですね。

当社で扱っている品目は、建材建築関係を中心に左官・土木・園芸・大工などの分野まで、何万種類にも及びます。あらゆる金物を揃えるだけでなく、お客さまのもとにいかに迅速にお届けできるかが大事です。おかげさまで「カネミツ（東洋金物）に言えば何でも揃えてくれる」と信用をいただき、かわいがっていただいています。
今は流通をとりまく環境が大きく変わってきており、商社・問屋業は大きな転換期を迎えています。当社も、お客さまを大事にする姿勢を守りながら、よりいっそう充実した付加価値を求めてまいります。
また、何事にも「謙虚であること」を絶えず念頭に置きながら取り組んでいます。創業者の祖父は一代で会社を築いて発展させた商売人であり、父は財務面に非常に厳しい経営者でした。私はそれぞれの良いところを取り入れていきたいと考えています。そして「人と人とのつながりを大事に」していきたいですね。これはひいてはお客さまを大事にすることでもあり、何事にも通じることだと思います。

では最後に、納税協会会長としての課題と抱負をお聞かせください。

会員の方々はもちろん、一般の皆さまも気軽に相談に来ていただけるように、納税協会を親しみやすく身近な存在にできればと思っています。
また、子どもの時期から正しい税知識をわかりやすく教え、税務署の仕組みに触れるなどの教育も必要ではないでしょうか。子どもたちへの租税教育にも、何か力になれればと思っています。
皆さまのご協力を得ながら、今後も力を尽くしてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

本日はありがとうございました。