「日々新たなり」を心に刻み
つねに新鮮な気持ちで物事をとらえる

意識することでゴルフが上達

休日の過ごし方を教えてください。

ゆっくりした時間を取りづらいのが現状ですが、もっぱらゴルフをしています。
先代もゴルフが好きで、あちこちの名門ゴルフ場の会員になっていました。
私が30歳のときに跡を継ぐことになったため、お客さまのコンペなども会員としてご案内するようになり、それ以来ゴルフ一辺倒です。多いときには連日のようにコースをまわっていたこともあります。練習は特にしませんでしたが、もともと身体を動かすことが好きで、野球をはじめ球技に親しんできたこともあり、ゴルフもすんなり始めることができました。今も、土日のほとんどは仕事のお付き合いでのゴルフに費やしています。

ゴルフのどんなところが魅力ですか。

ゴルフ場では、お客さまと一緒にプレイしながら１日を過ごします。ともに楽しみながら、プライベートなことも含めて打ち解けてお話ができるのが、ゴルフのよいところです。ところがプレイに必死になっていたのでは、ゆっくりお話しすることもできません。ですから余裕を持ってコースをまわれるように、ある程度のレベルの力をつけておく努力も必要です。
興味を持って意識していると、思わぬところで上達のヒントを得ることもあります。
以前、ゲートボール大会のお世話をしたことがあり、そのときに見たことが大きなヒントになりました。相手チームのボールを止めるために、皆さんがゲートのまわりにボールがきれいに集まるように打っておられるのを見て、はっとしたのです。
ゲートにボールを入れるのは難しいが、まずゲートのまわりに集めたらいい。ゴルフのパットもこの感覚に従って、２パットで成功するように心がければよいのだと気づいたのです。それ以来、平均パット数がグンとよくなりました。

つねに自分の感性を磨く

会長の座右の銘は何ですか。

「日々新たなり」、これが私の座右の銘です。毎日見ているものでも、意識して見ると新しく感じられますし、今まで気づかなかったものが見えることがあります。
ですから、いつも新鮮に感じることができるように、自分で意識していくことが大切です。感性が失われてしまうと、身の回りに重要な情報があっても、自分が気がつかないうちに通り過ぎていってしまいますから。
当社は早くからコンピュータを導入し、在庫管理をシステム化してきました。その結果、コストダウンと効率化を図ることができ、他社に先駆けた最新鋭機の導入で物流の複合的なシステム化を図るなど、その後の発展にもつなげることができました。
そして今、新入社員にはよく「自分でスイッチを入れなくては誰も入れてくれないよ」と言うのですが、スイッチを入れさせるのが、我々リーダーの役目だと思っています。
社員がさまざまな夢を語り、目標設定し、スタートラインに立ったときにスイッチが入ることが大切です。それができるよう、今後も全社員が力を発揮できる企業を目指してまいります。

では最後に、納税協会会長としての課題と抱負をお聞かせください

私の場合はたまたま30歳で跡を継いだため、若いときから納税協会に入っていろいろな役をさせていただきました。青年部会の企画も、若い人にも参加してもらう方法はないかと呼びかけていただいたことから進めてきたもので、50歳のときに組織として立ち上げることができました。
青年部会は、会員増強の役割も担っており、会員の世代交代をスムーズに図るうえでも意義のある組織体です。今後の活動に期待するとともに、サポートにも力を入れていきたいと考えています。
また、納税協会をもっと活用しやすくなるような場面をつくっていかなくては、と思っています。たとえばｅ－Ｔａｘの普及や相続の相談など、誰もが気軽に利用していただけるよう、税務署と会員の皆さまをはじめ一般の方々との橋渡しとしての活動を広げていきたいと思います。また活動内容をＰＲできる機会をつくるなど、今後も力を尽くしてまいります。

本日はありがとうございました。