会長訪問

人の「和」を重んじるとともに
品質とコストをより厳しく追求していく

ウォーキングで体調管理

休日はどのように過ごされているのですか。

午前中に必ず歩くようにしています。芦屋の自宅から近くの神社まで、六甲山系の麓がコースです。緑の中、往復1時間程度の道のりを歩き終えると、何ともいえない爽快感がありますね。歩くことそのものは単調な動作ですから、その間、自然にさまざまな事柄が思い浮かんできます。体調を整えるために歩いているのですが、振り返ってみると、ウォーキングの時間はいろいろなことを見つめなおす時間にもなっているような気がします。
そのほかゴルフも楽しみのひとつです。健康増進につながり、人間関係が深まるのがゴルフの魅力ですが、プレーがうまくできると気持ちがよいものです。そのため、今もレッスンを続けています。

地域に貢献するさまざまな活動でもお忙しくされているそうですね。

防犯協会、国際化連絡協議会などに携わっています。
福島区は新しいマンションの建設が進み、若い人たちの人口が増えている地域です。一方、高齢者も多く、さまざまな対策を講じていくために防犯組織の役割も重要になってきていると思います。
国際化連絡協議会というのは、ハローワークや労働基準局などと連携しながら外国人の就労問題に対処していくものです。観光だけでなく仕事で日本に来られる外国人が増えており、福島区もそうした地域。当社でも外国人社員が海外ビジネスを担っています。ビジネスにおいても地域社会においても、国際化は避けて通ることのできないテーマです。

会員のニーズの把握につとめる

会長のモットーを教えてください。

「和」と「至誠通ず」です。これは先代の父がよく口にしていた言葉でもあります。
私が当社の経営を引き継いだのは、バブル崩壊後の経済が低迷していた時期でした。その頃、たまたま開発を打診されたのが、半導体製造装置やＦＰＤ製造装置などです。高性能・高機能のニーズに対応していくためにはこれに着手するしかないと、新たな試みに挑戦することにしたのです。製造体制を整えるのに、まさに背水の陣でしたね。利益が出るまで時間もかかりましたが、当社製品の需要を広げることができ、さらに高性能な機械へと、時代の流れに沿った新たな展開につながっています。
こうしたプロセスを経て、おかげさまで当社は今年、創業70周年を迎えることができました。今は製品のサイクルも短くなり、難しい時代を迎えています。人と人との関係がクールになり、品質とコストにもいっそうの厳しさが求められているといえるでしょう。若い人たちにとっては難しい時代でしょうが、うまく世代交代をはかっていきたいと思っています。

では最後に、納税協会の会長としての課題と抱負をお願いします。

充実した会にするためにはマンパワーが必要です。そこで、２０１４年に会員増強のプロジェクトチームを立ち上げました。入会されていない企業様の紹介をお願いし、お声がけをしていただくなどの活動を通して、少しずつ効果が出ていると思います。
納税協会の意義は納税道義の高揚にありますが、それだけでなく、異業種交流ができることも会の大きな魅力ではないでしょうか。また、事業の運営に当たっては、例えば、税知識の普及を目的に毎月開催している講演会では、一人でも多くの会員の皆様に参画いただけるよう皆様のニーズを把握し、時代に合ったテーマを選ぶように努力しています。
このように会の充実をはかるとともに、次の世代へいかにつなげていくかも重要な課題です。微力ながら尽力してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

ありがとうございました。